entakunをリリースして、3ヶ月が過ぎました。
開発チーム(二人だけど)では、
そろそろ次のバージョンアップに向けて動き始めています。
この数ヶ月で、entakunを使って頂いている方から、いくつかご提案を頂いています。
その中で、一番衝撃だった問題。
それは・・・
色の違いが見えないんですけど。
「色」というのは、デジタル付箋の背景の色のことです。
entakunでは、付箋の分類を助ける狙いで、それぞれに色をつけることが出来ます。
今回使って頂いた方の中に、
色弱の方がいて「色の違いが見えない」と教えてくれたのでした。
配色は、私(hakama)が決めたのですが、正直、完全に忘れていて、
全く対応していませんでした。
これは是非とも対応したいので、次のバージョンアップに向けて調整を始めました。
調査開始
まず、色弱の方がどう見えているのか?
早速、フリーの色弱ソフトを落としてきてシミュレーションをしてみると・・・
げっ!
ほとんど黄かグレーに見える。
ちゃんと並べてみて見ると、問題が明らかに。
どうも色弱の人は、イエロー系かブルー系の二系統の色で世界が見えているようです。
上の色で特に酷いのは、鮮やかな緑。
完全に色味を失って、薄い黄色かグレーに見えてしまいます。
あらら。
色の調整開始
まず、第一弾の調整。
色弱ソフトの見え方を参考に、全体的に色を濃くしてみました。
まあ、この方向性で良さそう、と思ったものの、
リンクの青い文字と紫が重なると、リンクの文字が全く見えないという問題が発生。
めげずに、第二弾の調整。
リンクの色と背景の「色の濃さ」に差を出してみました。
加えて、背景が濃すぎると使いにくくなってしまうので、ちょっと薄めにもどしつつ、
以前のバージョンの色を活かしながら、微調整をしました。
並べてみて、もう一度確認。
(大丈夫だよね?)
未対応の色と比べると、格段に良くなったのではないかと思います。
今回の色弱対応で掴んだコツとしては、
・色弱の見え方で、イエロー系とブルー系に2つに分けて考える。
・上記の2つの色の濃さと鮮やかさで差を作る。(それぞれ3種類は作れそう)
最後に、お世話になったフリーソフトを紹介します。
ColorAccess
プリントスクリーンのような要領で使える、シンプルな色弱確認ツールです。
第一色盲と第二色盲に対応。Win版のみ。
・作者:suginyさん
・http://www.vector.co.jp/soft/win95/net/se292407.html
今後も、開発中の色々な試行錯誤など、書いてゆきたいなと思っています。
お読みいただき、ありがとうございました。
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